ショートブレッドの簡単な作り方!さくほろ食感が魅力の英国風レシピ

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コラム

バターの香りがふわっと広がり、ひと口でほろっと崩れるショートブレッド。
一見むずかしそうに見えますが、材料も工程も意外なほどシンプルで、ポイントさえ押さえれば初心者でも失敗なく作れる焼き菓子です。
この記事では、家庭用オーブンで作れる基本レシピから、計量いらずの簡単アレンジ、さくほろ食感に仕上げるコツ、よくある失敗の対処法まで、専門的な視点で丁寧に解説します。
おやつや贈り物にぴったりな本格英国風ショートブレッドを、ぜひご自宅で再現してみて下さい。

目次

ショートブレッド 作り方 簡単の基本をまず押さえよう

ショートブレッドは、スコットランド発祥の伝統的な焼き菓子で、小麦粉・バター・砂糖というとてもシンプルな材料から作られます。
このシンプルさこそが魅力であり、同時に仕上がりの差が出やすいポイントでもあります。難しいテクニックは不要ですが、バターの扱い方や混ぜ方、焼き時間など、いくつかの基本を押さえることで、専門店に負けない味に近づけることができます。

ここでは、ショートブレッドの「作り方を簡単にする」ために知っておきたい考え方や、クッキーとの違い、初心者が迷いやすい点を整理します。全体像を理解してからレシピに進むことで、一つ一つの工程の意味が分かり、再現性の高い焼き上がりにつながります。これから紹介する内容を頭に入れておけば、応用アレンジにもスムーズに対応できるようになります。

ショートブレッドとはどんな焼き菓子か

ショートブレッドは、バターをたっぷり使うことで生地中のグルテンのつながりを抑え、さくっと、ほろっと崩れる食感を生み出した焼き菓子です。
主に小麦粉、バター、砂糖、塩で構成され、卵を使わないのが大きな特徴です。卵を加えないことで、より乾いたホロホロ感とバターの風味が前面に出た味わいになります。

形状は、棒状に成形してスティックに切るフィンガータイプ、丸く伸ばしてカットするラウンドタイプ、大きく焼いて放射状に切り分ける伝統的なホイールタイプなどがあります。日本ではスティック状が最もポピュラーですが、配合や厚みが同じであれば、形が違っても基本の味と食感は大きく変わりません。まずは好みの形と作りやすいサイズから挑戦してみると良いでしょう。

クッキーとの違いと簡単に作れる理由

ショートブレッドはクッキーの一種と捉えられることも多いですが、決定的に違うのはバター比率と卵の有無です。
バターが多く、卵を加えないことで、クッキーよりも崩れやすい独特の食感になります。また、生地に水分が少ないため、練りすぎると固くなりやすいクッキーに比べると、かえって扱いが簡単という側面もあります。

さらに、ショートブレッドは型抜きや絞り出しのテクニックが不要で、天板に大きく伸ばしてからカットする方法でも十分きれいに仕上がります。生地を冷やしてから切れば、多少形がいびつでも焼き上がりの見栄えは整いやすく、初心者でも安心して取り組めます。この「成形に高い技術を要さない」点こそ、家庭で簡単に作れる最大の理由です。

初心者がつまずきやすいポイント

ショートブレッド作りで初心者がつまずきやすいのは、主に次のような点です。

  • バターの柔らかさの見極め
  • 混ぜすぎによる食感の変化
  • 焼き色の目安が分からない
  • 生地が崩れてまとめにくい

これらはすべて、事前にポイントを知っておけば十分回避できます。

例えば、バターは溶かさず指で押して少しあとが付く程度がベスト、焼き色は全体がうっすらきつね色になったタイミングが目安、生地が粉っぽくまとまらないときは、こねるのではなく手のひらで押しつけるようにしてつなげる、などです。後ほど詳しく解説しますが、最初に失敗例を知っておくことで、自分の作業を客観的にチェックしやすくなります。

定番のショートブレッド簡単レシピと基本手順

ここからは、家庭用オーブンで作れる定番のショートブレッドレシピを紹介します。材料はすべて手に入りやすいものばかりで、特別な道具も必要ありません。
分量と基本手順を押さえれば、あとは好みで砂糖の種類を変えたり、厚みを調整したりと、アレンジを楽しむこともできます。

この章では、標準的な分量のレシピ、作り方の流れ、作業ごとのチェックポイントを専門的な視点から解説します。計量や手順を丁寧に行うことで、毎回安定したクオリティのショートブレッドに仕上がりますので、一度はレシピ通りに作ってみることをおすすめします。

材料と分量の黄金比

ショートブレッドの基本配合は、次のような比率で覚えると応用が効きます。

小麦粉 : バター : 砂糖 ≒ 2 : 1 : 0.5
塩はごく少量で風味付けに使います。

標準的な家庭用天板1枚分の目安は、以下の通りです。

薄力粉 150g
無塩バター 75g
砂糖(グラニュー糖または粉砂糖) 40〜50g
ひとつまみ

甘さ控えめにしたい場合は砂糖を40g、しっかり甘くしたい場合は50gとし、好みに合わせて調整します。バターは必ず無塩を使用し、塩の量を自分で管理すると味が安定します。

下準備とオーブンの設定

おいしいショートブレッドを簡単に作るためには、実は下準備の精度が重要です。
まず、バターは冷蔵庫から出して室温に戻し、指で押すと軽くへこむ程度の柔らかさにしておきます。固すぎると混ぜにくく、溶けすぎると油が分離して生地がべたつき、食感が悪くなります。

次に、薄力粉はダマを防ぐためふるっておきます。オーブンは焼成の10〜15分前には170度に予熱します。家庭用オーブンは表示温度と実温に差があることが多いため、焼き色を見ながら微調整する前提で考えると失敗しにくくなります。天板にはオーブンシートを敷き、生地をのせる準備を整えておきましょう。

混ぜる・まとめる・型に入れる基本プロセス

作業の流れは次の通りです。

  1. 柔らかくしたバターをボウルに入れ、木べらまたはゴムベラでクリーム状になるまで練る
  2. 砂糖と塩を加え、空気を含ませるようによく混ぜる
  3. ふるった薄力粉を数回に分けて加え、切るように混ぜる
  4. 全体がそぼろ状になったら、手で軽く押しまとめてひとつにする
  5. 生地をラップに挟んで伸ばし、好みの厚さ(8〜12mm程度)に整える
  6. 好みの形にカットし、フォークで穴をあけてから天板に並べる

このとき、混ぜすぎてグルテンを出さないことが重要です。

生地をまとめる段階では、こねるのではなく、手のひらで押し付けるようにして生地同士をつなげます。押してもボロボロ崩れるようであれば、手の温度で少しだけバターをなじませるイメージで作業を続けると、自然とひとまとまりになってきます。

焼成時間と焼き上がりの見極め

焼成の目安は、170度で18〜25分前後です。オーブンの性能や生地の厚みによって変わるため、時間だけに頼らず、見た目で判断することが大切です。
理想的な焼き上がりは、縁がうっすらきつね色で、表面はまだ淡いベージュ色の状態です。

焼き過ぎると硬くなり、香りも強くなりすぎてしまいます。一方、焼きが足りないと中心が生っぽく、油っぽい口当たりになります。迷ったら、天板の端の一つを軽く触って、表面が乾いていればオーブンから出し、余熱で中心まで火を通すイメージで調整すると失敗しにくいです。焼き上がったら天板のまま粗熱をとり、完全に冷めてから取り外すと崩れにくくなります。

さくほろ食感に仕上げるための専門的なコツ

ショートブレッドの魅力は、なんといってもさくっと噛んだ瞬間に、ほろっと崩れる独特の食感です。この食感を安定して出すには、材料の選び方と扱い方にいくつかのポイントがあります。
単にレシピ通りに作るだけでは、日によって硬さが変わったり、バターがにじみ出てしまったりすることもあります。

ここでは、バターの選択、粉の種類やふるい方、混ぜ方や温度管理など、プロが意識している要素を分かりやすく解説します。少しの工夫で仕上がりが大きく変わるので、レシピとあわせてぜひ取り入れてみて下さい。

バターの種類と状態が食感を左右する

ショートブレッドの味と食感を決める最大の要素はバターです。
推奨されるのは、乳脂肪分が高めの無塩バターで、冷却状態から室温に戻したものを使用します。マーガリンやバター風味スプレッドでも作れますが、風味やさくほろ感は本来のショートブレッドとは異なりやすくなります。

状態としては、電子レンジで溶かさず、室温で柔らかくした「ポマード状」が理想です。指で押すとすっとへこむが、形は保っている程度が目安です。溶けて油状になると、生地中で均一に混ざらず、焼成中に油がにじみ出て、べたついた口当たりの原因となります。作業室温が高い夏場は、作業時間を短くし、途中で生地を冷蔵庫に入れて温度を下げながら進めると安定します。

粉の選び方とふるい方のポイント

ショートブレッドには、グルテン量の少ない薄力粉を使用します。中力粉や強力粉はグルテン量が多く、噛み応えのある食感になってしまうため、避けるのが無難です。薄力粉の中でも、たんぱく質含有量が低めのものを選ぶと、よりほろっとした食感に近づきます。

粉は必ずふるいにかけ、空気を含ませておくことで、ダマを防ぎ、均一な生地に仕上がります。ふるう回数は1〜2回で十分ですが、ココアパウダーやアーモンドパウダーを混ぜる場合は、先に粉同士をよく混ぜてから一緒にふるうとムラが出にくくなります。ふるった粉をバター生地に加えるときは、一度にすべて加えず、2〜3回に分けて混ぜると、過混ぜを防ぎながら均一に仕上げられます。

こねない混ぜ方とグルテンコントロール

さくほろ食感を生み出すには、「こねない」ことが重要です。
粉を加えたあとは、ヘラで切るように動かし、生地を折りたたむイメージで混ぜます。ボウルの底から生地をすくい上げ、上から落とすようにして、決して力強く練らないようにしましょう。

ある程度そぼろ状になったら、手のひらで生地を押し付ける「フレゼ」という動きを用いると、グルテンを出さずにまとまりやすくなります。テーブルの上に生地を軽く広げ、手のひらの付け根で奥へ押し伸ばし、生地を重ねながら数回繰り返します。この動きによってバターが粉に薄く均一に行き渡り、焼き上がりの層が細かく、口どけの良い食感につながります。

厚みと焼き温度のベストバランス

ショートブレッドの厚みは、一般的に8〜12mmが扱いやすく、食感のバランスも良く仕上がります。薄くすると焼き時間が短くさくっと軽い仕上がりになり、厚くするとほろっと崩れる中心の食感をより楽しめますが、その分焼きムラが出やすくなります。

焼き温度は160〜180度が目安ですが、170度前後から試すと良いでしょう。温度を高くすると短時間で色づきますが、内部までの火通りが追いつかず、外側だけ固くなることがあります。一方、低温すぎるとバターが長時間にわたり溶け出し、にじみの原因になる場合もあります。最初は170度で設定し、焼き色の付き方を見ながら次回以降5〜10度単位で微調整して、自宅オーブンのベストポイントを探っていくのがおすすめです。

さらに簡単に作れるショートブレッドの時短アレンジ

基本の作り方に慣れたら、忙しい日でも手軽に作れる時短アレンジを取り入れてみましょう。
計量の手間を減らしたり、洗い物を少なくしたりすることで、ショートブレッドがぐっと身近なおやつになります。味や食感を大きく損なわない工夫をすれば、時短であっても十分に満足できる仕上がりにできます。

この章では、少ない道具で作る方法、ポリ袋を活用したこねないレシピ、市販の材料をうまく利用する工夫など、実用性の高いテクニックを紹介します。忙しい平日の夜や、思い立ったときにすぐ焼きたい場面で活用して下さい。

ボウルひとつ・道具最小限で作るコツ

洗い物を減らすには、ミキサーを使わずボウルひとつで完結させるのが効果的です。木べらまたはしっかりしたゴムベラを1本用意し、これでバターを練るところから粉を混ぜるところまで一貫して行います。バターは室温に十分戻しておき、力をあまり使わずに練れる状態にしておくとスムーズです。

生地を伸ばす際も、麺棒を使わず手のひらで押し広げる方法にすれば、道具はさらに少なくできます。ラップの上に生地を置き、上からもう一枚ラップをかぶせて、手のひらで均等に押しながら好みの厚さに整えれば、台に粉を振る必要もなく後片付けが簡単です。形には多少ムラが出ますが、家庭で楽しむ分には十分きれいに仕上がります。

ポリ袋を使ったこねない簡単レシピ

より手軽に、手もボウルもあまり汚したくない場合には、ポリ袋を使った方法がおすすめです。
厚手の食品用ポリ袋に、ふるった薄力粉、砂糖、塩を入れて軽く振り、そこに小さく切った柔らかいバターを加えます。袋の外側から指先で押しつぶすようにして、バターを粉になじませながら全体をそぼろ状にしていきます。

ある程度まとまってきたら、袋の口を閉じ、袋ごと軽く押しつぶしながらひとつにまとめます。生地がまとまったら袋の上から麺棒または手のひらで均一に伸ばし、冷蔵庫で少し冷やしてから袋を切り開き、包丁でカットして天板に並べます。この方法なら台も汚れにくく、小さな子どもと一緒に作る場合でも扱いやすいので便利です。

市販生地やミックスを活用する際のポイント

さらに手軽に楽しみたい場合は、クッキーミックスや市販の焼き菓子用ミックスをショートブレッド風にアレンジする方法もあります。ミックス粉の表示に従って作るよりも、バター比率を少し高めにし、卵の量を控えめにすることで、さくほろ感に近づけることができます。

例えば、クッキーミックスに対して指示されたバター量の1〜1.2倍程度を加え、卵は全量ではなく様子を見ながら加えるなど、やや乾いた生地に仕上げるのがコツです。また、型抜きしやすい固さよりも、やや崩れやすいくらいの固さに調整すると、ショートブレッドらしい口どけになります。市販ミックスは塩分や砂糖があらかじめ調整されているため、追加の塩や砂糖は少量ずつ試しながら加えるようにしましょう。

バリエーション豊富なショートブレッド簡単アレンジ集

基本のショートブレッドがきれいに焼けるようになったら、味や見た目を変えたアレンジにも挑戦してみましょう。ベースがシンプルなので、ナッツやチョコレート、茶葉、スパイスなど、さまざまな素材との相性が良いのが特徴です。
ここでは、定番で作りやすいアレンジを中心に紹介しつつ、それぞれの材料を加えるタイミングや注意点を解説します。

少しの工夫で華やかなギフト用にもなり、季節感を取り入れたおもてなし菓子としても活躍します。基本配合を大きく変えずに楽しめるアレンジばかりなので、失敗のリスクも少なく、気軽にチャレンジできます。

ナッツやチョコを加えたリッチなアレンジ

香ばしさと食感をプラスしたい場合は、ナッツやチョコレートチップを加えるのがおすすめです。ナッツは、アーモンドスライス、くるみ、ピーカンナッツなどが特に相性が良く、軽くローストしてから粗く刻み、生地量の10〜20パーセント程度を目安に混ぜ込みます。

チョコレートチップを加える場合も、同じく生地量の10〜20パーセント程度がバランスの良いラインです。焼成中に溶けて広がることを考慮し、あまり大きなチャンクではなく、細かめのチップを選ぶと割れにくく、均一に散らすことができます。加えるタイミングは粉を混ぜ終えたあと、生地がそぼろ状の段階で全体に行き渡るようざっくりと混ぜ合わせると、練りすぎを防げます。

紅茶・抹茶など香りを楽しむフレーバー

香りを楽しみたい場合は、紅茶の茶葉や抹茶パウダー、柑橘の皮などを加えたフレーバーショートブレッドが適しています。アールグレイなど香りの強い茶葉は、ティーバッグの中身を取り出して細かく刻み、薄力粉と一緒にふるってから使用します。目安は粉150gに対してティーバッグ1〜2袋分です。

抹茶パウダーを加える場合は、薄力粉の一部を抹茶に置き換える形で、5〜10g程度を目安にします。抹茶は焦げやすく、色もくすみやすいため、焼き色はごく薄く抑え、焼きすぎに注意します。レモンやオレンジの皮を加える場合は、表皮の黄色い部分だけをすりおろし、生地に混ぜ込むことで爽やかな香りが立ちます。いずれの場合も、水分は加えず、粉や砂糖と一緒に均一に散らすことがポイントです。

見た目も楽しいディップやトッピング

シンプルなショートブレッドを華やかに仕上げたい場合は、焼き上がった後のディップやトッピングが効果的です。溶かしたチョコレートにスティック状のショートブレッドの片側をくぐらせ、乾かないうちにナッツ、ドライフルーツ、カラーシュガーなどを散らすと、見た目も楽しいスイーツになります。

チョコレートは、テンパリングまで厳密に行わなくても家庭用なら問題ありませんが、湯せん温度を40〜45度程度に抑え、分離を防ぐと口当たりが良くなります。また、アイシングシュガーを少量の水やレモン汁で溶き、線描きのようにかけるアレンジも手軽です。トッピングを施す場合は、ショートブレッドが完全に冷めてから作業することで、チョコやアイシングがしっかり固まり、ラッピングもしやすくなります。

よくある失敗と簡単なリカバリー方法

ショートブレッドは比較的失敗の少ない焼き菓子ですが、初めて作る場合やオーブンに慣れていない場合には、焼きすぎて硬くなったり、生地がまとまらなかったりといったトラブルが起こることがあります。
ここでは、よくある失敗例とその原因、次回から活かせる対策に加え、焼き上がってからのリカバリー方法も紹介します。

一度失敗すると自信をなくしがちですが、多くの場合は配合を大きく変えずに、工程の一部を調整するだけで改善できます。トラブルの原因を理解し、次に活かす視点を持つことで、安定して理想のショートブレッドに近づけるようになります。

生地がまとまらない・粉っぽい場合

生地がなかなかひとまとまりにならず、粉っぽい状態が続く場合は、バターの柔らかさ不足か、粉とバターのなじみが不十分であることがほとんどです。バターが冷たすぎると粉にうまく絡まず、そぼろ状から先に進みにくくなります。

対処法としては、まず生地をビニール袋やラップで包み、室温に少し置いてバターをやわらかくします。その後、手のひらで押しつぶすようにして生地同士を密着させると、自然にまとまってきます。どうしても粉っぽさが残る場合は、ごく少量(小さじ1〜2)の牛乳や生クリームを加えて様子を見ますが、入れすぎるとクッキーのような食感になってしまうため注意が必要です。

焼きすぎて固くなった・焦げた場合

焼きすぎによる硬さや焦げは、オーブンのクセと焼き時間の設定に起因することが多いです。特に、小型オーブンやコンベクション機能付きのものは、表示温度より実際の庫内温度が高くなりやすく、レシピ通りの時間で焼くと過焼きになりやすくなります。

次回からの対策としては、設定温度を10度ほど下げ、焼成途中で一度オーブンを開けて焼き色を確認する習慣をつけると良いでしょう。すでに硬く焼き上がってしまったものは、完全に冷めてから密閉容器に入れ、りんごのスライスやマシュマロなど水分を含む食品と一緒に数時間置くと、多少しっとり感が戻ります。また、細かく砕いてアイスクリームのトッピングや、チーズケーキの土台として再利用するのも有効です。

バターがにじむ・生地がダレる場合

焼成中に天板にバターがにじみ出たり、生地が広がってしまう場合は、バターが柔らかすぎるか、配合に対してバター量が多すぎることが考えられます。特に夏場や暖房の効いた部屋では、生地の温度が上がりやすく、焼きに入る前にバターが溶けてしまうことがあります。

対策としては、成形後に必ず冷蔵庫または冷凍庫で生地を冷やし、生地表面がしっかり固まってからオーブンに入れることが重要です。バターがにじみやすいと感じた場合は、次回からバターを5〜10パーセント減らし、その分を薄力粉に置き換えてバランスを調整します。また、オーブンシートではなく焼き菓子用の耐油紙を使うと、にじんだバターによるべたつきが軽減されます。

保存方法と日持ちの目安、配りやすいラッピング

ショートブレッドは、水分が少なく砂糖とバターが多い配合のため、比較的日持ちのする焼き菓子です。適切に保存すれば、焼きたてのおいしさを数日間キープでき、贈り物や手土産にも向いています。
この章では、常温・冷蔵・冷凍それぞれの保存方法と日持ちの目安、湿気対策、配りやすいラッピングの工夫について解説します。

保存環境を整えることで、焼き上がりとの風味差を最小限に抑えられます。見た目も含めて楽しめるよう、簡単にできるラッピングアイデアもあわせて紹介します。

常温・冷蔵・冷凍の保存方法と日持ち

ショートブレッドの基本的な保存は常温です。完全に冷めてから、乾燥剤と一緒に密閉容器に入れ、直射日光の当たらない涼しい場所に置けば、3〜5日程度はおいしく食べられます。高温多湿の環境では風味が落ちやすいため、その場合は冷蔵保存を検討します。

冷蔵保存の場合も、乾燥とにおい移りを防ぐために密閉容器を使用し、1週間程度を目安に食べ切ると良いでしょう。長期保存したい場合は冷凍がおすすめで、1枚ずつラップで包み、冷凍用保存袋に入れてから冷凍庫へ。1か月程度を目安に保存でき、食べる際は室温で自然解凍するだけで、食感も比較的保たれます。

湿気を防ぐコツとおいしさキープの工夫

ショートブレッドの大敵は湿気です。湿気を吸うと一気にさくほろ感が失われ、口当たりが重くなります。保存容器には必ず乾燥剤を入れ、開閉の回数もできるだけ少なくすることがポイントです。頻繁に取り出す場合は、小さめの容器に小分けしておくと、全体が湿気るのを防げます。

もし湿気てしまった場合は、オーブンを120〜130度に温め、5〜10分ほど軽く焼き直すことで、ある程度食感を取り戻すことができます。その際、焼きすぎて色が濃くならないように注意し、冷めるまでオーブン内に置いておくと、余熱でじんわりと乾燥してカリッとした食感が戻りやすくなります。

ギフトに最適なラッピングアイデア

ショートブレッドは形が揃いやすく割れにくいため、ラッピングしやすい焼き菓子です。スティック状に切ったものは、数本まとめてガゼット袋や透明な袋に入れ、リボンやシールで留めるだけで、シンプルながらも洗練された印象になります。

個包装する場合は、1枚ずつ透明の個包装袋に入れ、乾燥剤を一緒に封入すると実用性も高まります。箱詰めにする際は、底にワックスペーパーやベーキングペーパーを敷き、ショートブレッド同士が直接こすれないよう、間に薄い紙を挟むと、かけや欠けを防げます。色違いの紐やラベルを使ってフレーバーの違いを表示すれば、受け取る側にも分かりやすく、見た目にも華やかなギフトに仕上がります。

まとめ

ショートブレッドは、小麦粉・バター・砂糖というシンプルな材料から作れる、家庭向きの焼き菓子です。基本の配合と、バターの状態、混ぜ方、焼き時間といったポイントさえ押さえれば、専門的な技術がなくても、さくほろ食感の本格的な味わいに仕上げることができます。

記事内で紹介した黄金比や、バターをポマード状にしてこねずにまとめるコツ、170度前後で焼き色を見ながら調整する方法を実践すれば、失敗はぐっと少なくなります。さらに、ナッツや紅茶、チョコレートなどのアレンジや、ポリ袋を使った時短レシピを取り入れることで、日常のおやつから贈り物まで幅広く活用できます。

保存は乾燥を意識して行い、常温・冷蔵・冷凍を上手に使い分ければ、焼きたてのような風味を長く楽しめます。まずは基本レシピを一度そのまま試し、自宅のオーブンのクセをつかんだうえで、自分好みの厚みや焼き色、フレーバーを見つけていって下さい。ショートブレッド作りが、一年を通して気軽に楽しめる定番のお菓子時間になるはずです。

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